結心会モーター部会内に「自主規制委員会」を設立します
設立趣旨
「金融商品取引法等の一部を改正する法律」(以下、「改正法」という。)が2024年4月1日から施行されました。
改正法の内容は多岐にわたりますが、保険業界への影響が注目される改正項目の一つとして、最善利益義務(最終的な受益者たる金融サービスの顧客や年金加入者の最善の利益を勘案しつつ、誠実かつ公正に業務を遂行すべきとする義務)が挙げられます。
最善利益義務は、従来から「顧客本位の業務運営に関する原則」の原則2において、同様の内容が定められていたものですが、これが改めて法律上の義務になったという感じです。
改正法では、最善利益義務について、金融サービスの提供及び利用環境の整備等に関する法律(以下、「改正金サ法」という。)2条1項において以下のとおり規定します。
「金融サービスの提供等に係る業務を行う者」は、「顧客等の最善の利益を勘案しつつ、顧客等に対して誠実かつ公正に、その業務を遂行しなければならない」というものです。
改正法は、最善利益義務の主体を「金融サービスの提供等に係る業務を行う者」とし、金融事業者や企業年金等関係者について幅広く規定しています(改正金サ法2条2項)。
保険分野に関しては、保険業、保険募集などの業務について、「当該業務を行う者並びにその役員及び使用人」が対象となる旨規定しています(同項10号)。
そのため、保険会社、少額短期保険業者、保険募集人、保険仲立人などは全て最善利益義務の対象となります。
また、保険会社や保険代理店などの事業者のみでなく「その役員及び使用人」についても対象とされている点に留意が必要となります。
これまでは保険会社、保険代理店の管理責任が問われたものが個人の責任をより問われる感じでしょうか。
今回の改正については、金融行政の「形式から実質へ」の視野の拡大の一環と評価されると報じられていました。
金融規制の手法としては、伝統的には情報開示義務や書面交付義務など金融機関の行為の形式的な面をとらえた規制が重視されてきましたが、そのような義務を課すのみでは顧客保護・顧客本位の観点から不十分ではないかとの観点から、実質面をも重視した政策へと変化が生じつつあります。
最善利益義務については、「同義務を定めることによって、誠実公正義務と同様に、具体的な行為規制が捕捉しづらい行為を規制する際の指針としての役割を果たすことが期待される」とされていることもあり、各事業者においても「必要な手続が履践されているか」といった形式的な面のみを重視するのではなく、金融商品・サービスが顧客の最善の利益を勘案したものとなっているか、といった実質的な観点も含めて検討していくことが、これまで以上に重要になっていきます。
にもかかわらず、昨年はビックモーター事件が発生し、保険代理店を兼業するモーターチャネル全般にも厳しい視線が向けられました。
金融庁による有識者会議が立ち上がり、こうした問題に対し、損害保険の代理店が法令を順守しながら顧客に最適な保険商品を提案できているかを評価する制度の新設を検討するというニュースが報じられています。
損害保険代理店の6割は自動車関連の兼業代理店(モーターチャネル保険代理店)となります。多くのモーターチャネル保険代理店は、車検・鈑金・修理または自動車販売を本業とし、自賠責・任意保険(自動車保険)をワンストップサービスで消費者に提供しています。鈑金・修理という点では、事故車両を取り扱うことから、保険会社との関係も深く、ビッグモーターで発生したような不正を生みやすい環境があったのも事実です。自動車関連の兼業代理店については、一方の当事者である保険会社側だけの取組では、長い年月を経て醸成されたモーターチャネル保険代理店と保険会社の関係から根本的な改革は困難であると考えます。
業界団体として15年間の実績を持つ一般社団法人保険健全化推進結心会でも名称の通り「健全な保険募集体制を構築」すべく、有力な整備工場代理店を対象として自主参画で作った「結心会モーター部会」内にコンプライアンス・健全な消費者サービス重視の「自主規制委員会」を立ち上げ、モーターチャネル専用の保険募集における最善利益義務達成に向けた統一基準を作りたいと考えました。
全国の顧客本位の営業を実践されている整備工場代理店を軸に多くのモーターチャネル保険代理店に加盟いただき、参画される皆様と一緒に創り上げていきたいと考えます。
目的
- 私たちは、自動車兼業保険代理店業界の健全化を進め、一般消費者へ最善利益を提供できるよう保険代理店としての質を高め、お客様本位の保険提案を実現します。
- 私たちは、保険会社社員の出向に頼らず、きちんと自社社員教育を徹底し、自動車保険等の募集が出来るようにします。
- 私たちは、お客様の真摯に取り込み、お客様本位の保険営業体制を構築し、常にPDCAを繰り返し、改善し続けていきます。
- 私たちは、金融リテラシーについても学習し、お客様にも金融リテラシー向上のためのセミナー等を積極的に開催していきます。
- 私たちは、自動車兼業保険代理店対象の自主規制を構築し、検査検証の上、公平で客観的な認定・評価を提供することで、お客様が保険代理店を選ばれる際の一つの指針としていただけるように展開します。
今後の流れ(案)
- 趣旨、目的に同意し参画いただく自動車兼業保険代理店を集める
- 第1回自主規制委員会の開催
- 事務局設置
- 消費者相談室を開設
- お客様の声を集めながら最善利益義務を果たすための統一基準策定に入るガイドライン等の策定
- 自動車兼業保険代理店適正認定制度を創る
- 国民生活センターをはじめとする消費者団体との連携関係を構築
- 保険がワンストップサービスということから、「自動車業界の健全な発展」という広い視点から自動車関連団体との連携(懇話会等の実施)
- 一般社団法人設立(2025年5月1日目標)
- 受審申込開始
- 認定スタート
※保険会社については、一方の当事者ということもあり、今後参画いただくことも検討
モーター部会
第8回モーター部会
13:00 | 開会挨拶 結心会会長 上野 直昭 |
---|---|
13:05 | 部会長ご挨拶 坂井モーター株式会社 代表取締役社長 坂井 光蔵 氏 |
13:20 | 事務局挨拶 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 モーター営業開発部組織支援グループ長 三浦 智道 氏 |
13:25 | 脳ドック検診の受診勧奨について スマートスキャン株式会社 代表取締役 濱野 斗百礼 氏 |
13:45 | カーローンが通らない方に車を買ってもらう方法について 日本オートローン保証株式会社 執行役員 椎名 金吾 氏 |
14:05 | 企業の健康経営支援Patient Support Programの提案 スリーエム株式会社 Patient Support グループ 髙橋 理緒奈 氏 |
14:25 | 休憩&集合写真撮影 |
14:40 | 御用聞きから何でも相談へ 株式会社御用聞き 代表取締役 古市盛久氏 |
15:00 | TVerをつかってALLゴールデン番組に広告配信 株式会社RCC文化センター 広告事業部 木葉 豪 氏 |
15:20 | 名刺交換はタッチ1秒ICカードをかざすだけ 株式会社研美社 取締役 彼谷 佳彦 氏 |
15:40 | 毎日食べることで内臓脂肪の減少が期待できる弁当販売について 株式会社フローウィング 代表取締役 田中 勝久 氏 |
16:00 | 意見交換 オンライン参加者含む全員で意見交換 |
16:55 | 締めの挨拶 |
17:00 | 終了 |
イベント開催
Eスポーツの大会イベント開催
セミナー内容
2021年7月セミナー
「切り口を変えた顧客獲得へのアプローチ」
モーター部会概要
スローガン
コネクテッド・モーターチャネル
モーターチャネルと生保を得意とするプロ代理店を連携をすることで、ディーラー・自動車整備業は車検顧客を中心とした膨大な情報基盤の活性化、プロ代理店としてはディーラー・自動車整備業が有するマーケットのなかで取り組むという利点が生まれます。
具体的施策
- モーターチャネルが持つショールームを地域住民が気軽に立ち寄れる地域公民館にする。
- 小規模代理店を吸収し保険事業化を図る。
モーター部会参画の企業で保険ショップを展開する場合には屋号を「ほけんのマルシェ」で統一します。 - 生保プロ代理店との提携推進。
- 圧倒的な個人情報を集めて活用する。
- タブレットをシニアに配布し、シニアが在宅でモノが買える、健康管理ができるといった高齢者対策を行う。
- 「ほけんのマルシェ」統一看板を積極的に各地の店頭にて提示し、ブランドを興していく。
ほけんのマルシェ店舗一覧(店舗数13店)
- ほけんのマルシェ ひたちなか(スズキアリーナひたちなか東)
ひたちなか市柳沢236-2 TEL:029-263-3245 - ほけんのマルシェ 水戸桜の牧(スズキアリーナ水戸桜の牧)
水戸市見川町2138-67 TEL:029-291-5001 - ほけんのマルシェ 北茨城東(スズキアリーナ北茨城東)
北茨城市関南町仁井田517-1 TEL:0293-46-8335 - ほけんのマルシェ 日立滑川店(TAXイソザキ日立滑川店)
日立市滑川町2-2-15 TEL:0294-23-1888 - ほけんのマルシェ 鉾田店(Good Drive 鉾田店)
鉾田市柏熊笠貫997-14 TEL:0291-36-6922 - ほけんのマルシェ 神河町店(J保険グループ株式会社)
兵庫県神崎郡神河町柏尾471-2 - ほけんのマルシェ さくらがわ(有限会社タナカエイジェント)
〒309-1216 茨城県桜川市明日香2丁目6 - ほけんのマルシェ うおづ(株式会社エスケー総合保険事務所)
〒937-0046 富山県魚津市上村木1丁目1-3 - ほけんのマルシェ 行方麻生(有限会社吉崎モータース)
〒311-3833 茨城県行方市富田219 - ほけんのマルシェ日豊(株式会社ユティル)
相模原市南区下清1517-13 TEL:042-777-0090 - ほけんのマルシェ大矢部(株式会社くぼた)
横須賀市大矢部3-13-10 TEL:046-834-1000 - ほけんのマルシェ横浜池辺(株式会社ブラザーモータース)
横浜市都筑区池辺町3328 TEL:045-931-4501 - ほけんのマルシェ笠岡店(株式会社シシドモータース)
岡山県笠岡市小平井1685-4 TEL:0865-63-1231
モーター部会設立までの流れ
結心会会長メッセージ
損害保険代理店18万店の半分の9万店は「モーターチャネル」代理店になります。
保険業界では「整備工場、新車ディーラー、中古車販売店、板金工場」等といった自動車業界関係で自賠責保険や自動車保険を主に扱っている保険代理店をモーターチャネルと称しています。
自動車業界はメーカー自体が相次いで新車のサブスクリプションサービスをスタートさせ、また自動運転の時代が目の前まで到来している中、10年後にどうなっているかは不透明です。
こうした背景の元、今、目の前で出来ることは何か。まずは「保有しているお客様の個人情報の質と量を高める」ことに着手し、既存顧客を中心に自動車以外のモノやサービス等を提供し、更にモーターチャネルの持つショールームのようなインフラを活用して地域のハブとなることかと考えています。
その最初の展開として生命保険の募集に結心会会員である各地の生命保険乗合代理店との提携により推進していきたいと考え結心会モーター部会を立ち上げました。 モーターチャネルの皆様、連携したいとお考えの全国各地のモーターチャネル代理店の皆様、統合希望される損害保険代理店の皆様、提携をお考えの生命保険主力乗合代理店の皆様、是非、力を集結して、新しい保険募集チャネルを構築しようではありませんか。
結心会会長 上野直昭
会員
-
結心会会長
上野直昭 -
モーター部会長
坂井光藏 -
モーター副部会長
津嘉山修 -
モーター副部会長
小川一弘
会員一覧(現会員数:19社)
北海道
北海道
関東甲信越
千葉県
神奈川県
新潟県
中部
静岡県
富山県
近畿
奈良県
中国
岡山県
四国
愛媛県
沖縄
沖縄
結心会では新規会員様を随時募集しております。
お問い合わせは、お問い合わせフォーム、または事務局 『TEL:090-2157-9229、受付時間:9:30~18:30(土日・祝日を除く)、担当:上野』 までお気軽にご連絡ください。